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会報 詳細

2004年度計量生物シンポジウム「計量生物学の研究者・教育者のニューフロンティア」

松浦正明(企画担当理事)

日本計量生物学会シンポジウム「計量生物学の研究者・教育者のニューフロンティア」を2004年5月27日(木)久留米大学医学部筑水会館(〒830-0011 福岡県久留米市旭町67番地)にて開催しますので奮ってご参加下さい.

近年のゲノム科学やITなどの進展に伴い,計量生物学の研究者・教育者が取り扱うべき領域も変化している状況にあります.新しい領域では種々の研究分野からの貢献が期待されていますが,計量生物学においても萌芽的・斬新的な研究・教育が求められており,今後の発展を期してシンポジウムのテーマを「計量生物学の研究者・教育者のニューフロンティア」としました.なお,シンポジウム期間中に日本計量生物学会総会を開催します.

また,シンポジウム前日の26日午後に「BUGSによるベイズ統計学入門」のテーマで,東京大学の繁桝算男先生を講師とするチュートリアルセミナーを開催の予定ですので,こちらも是非参加してください.

今回のシンポジウムの特別セッションは,「プロフェッショナル・バイオスタティスティシャン人材養成」(オーガナイザー: 松浦正明・財団法人癌研究会,井元清哉・東京大学医科学研究所)で,講演は以下を予定しています.

大橋靖雄(東京大学)「JUSEと東大の経験」
浜田知久馬(東京理科大学)「東京理科大学医薬統計コースにおける2年間の経験」
角間辰之(日本赤十字九州国際看護大学)「アメリカの人材養成制度とカリキュラム」

シンポジウム参加費は,正会員3,000円,非会員5,000円,学生(正会員,非会員とも)1,000円です. また,以下の要領で一般講演を募集します.

(1) 申し込み方法:
発表者氏名,所属,講演題目,連絡先を明記の上,電子メール,ファックスあるいは葉書で下記にお送りください.

〒107-0062
東京都港区南青山 6-3-9 大和ビル 2F
公益財団法人 統計情報研究開発センター内
日本計量生物学会事務局
e-mail: biometrics@sinfonica.or.jp 
FAX: 03-5467-0482

(2) 申し込み締切(必着):
                2004年3月12日(金)
(3) 予稿原稿締切(必着):
                2004年4月16日(金)

ご講演を申し込まれた方には予稿原稿執筆要領をお送りします.

前日開催のチュートリアルの詳細は4月発送予定のシンポジウム・プログラムと共にお知らせしますが,受講者には,パソコンにあらかじめ,フリーソフトBUGS(Bayesian inference Using Gibbs Sampling)を実装していただき,例題の解析を中心としてチュートリアルを行う予定です.フリーソフトは,受講者に対し,あらかじめ,指示するので,チュートリアル前にダウンロードしていただくことが望ましいのですが
www.mrc-bsu.cam.ac.uk/bugs/welcome.shtml
当日でも対応できるようにします.

なお,計量生物シンポジウム終了翌日5月28日(金)に同会場にて応用統計学会第26回シンポジウムが開催されます.テーマは,「環境と統計」で,環境をキーワードとして,最近の結果,興味ある応用例などについて幅広い討論を行ないます.応用統計シンポジウムでは,日本計量生物学会柳川会長の特別講演もあります.

応用統計シンポジウム特別講演
  ・小野芳朗(岡山大学)
     「道路環境における化学物質の分布」
  ・柳川 堯(九州大学)
     「環境汚染物質の健康リスク評価」

詳細は,応用統計学会事務局にお問い合わせ下さい.

2003年度統計関連学会連合大会報告

岩崎 学(連合大会企画委員長)

日本計量生物学会,応用統計学会,日本統計学会の統計関連3学会の連合大会が,2003年9月2日(火)から5日(金)の4日間に渡り愛知県名古屋市の名城大学天白キャンパスにおいて開催されました.本大会は,2002年の明星大学での初の連合大会に続く2回目として,上記3学会の共催に加え,日本行動計量学会,日本計算機統計学会および日本分類学会の協賛を得て行なわれました.また,日本行動計量学会も同時期同会場での開催となりました.連合大会への参加者は738名(会員514名,非会員86名,学生138名)でした.昨年度の大会に比べ,特に学生の参加者数の伸びが著しいものです.

大会初日の9月2日の13:30-16:30にチュートリアルセミナーが開催され,合計227名(会員146名,非会員48名,学生33名)の参加を得ました.チュートリアルセミナーのオーガナイザー,講師および演題は以下の通りです:

テーマ (1):官庁統計の理論と実際
オーガナイザー:美添泰人(青山学院大・経済)
講師と演題:
美添泰人(青山学院大・経済)
官庁統計の位置づけと課題
加納 悟(一橋大・経済研)
官庁統計に関する理論的話題
川崎 茂・高見 朗・會田雅人(総務省)
国勢調査及び家計調査の精度と利用上の留意点
田辺孝二(経済産業省)
企業活動に関する統計の課題と新たな集計事例

テーマ (2):実験研究および観察研究における偏りの調整
オーガナイザー:岩崎 学(成蹊大・工)・渡邉裕之(万有製薬)
講師と演題:
岩崎 学(成蹊大・工)
共分散分析と処置前後データの解析
山岡和枝(国立保健医療科学院)
ロジスティック回帰分析を用いたデータの解析
松山 裕(東大・医)
Propensity scoreを用いた交絡調整

チュートリアルセミナー終了後の17:00 ~ 19:00に,下記の市民講演会が開催され120名を越える参加者を得ました.

市民講演会テーマ:「教育と統計」
オーガナイザー:岩崎 学(成蹊大・工)
講師と演題:
吉村 功(東京理大・工)
データを見る目を養う統計教育
馬場国博(慶応義塾湘南藤沢中高等部)
データサイエンス教育12年間の成果
林 篤裕(大学入試センター)
入試データの活用方法~データの現場から~

一般講演は総計32セッション167件を数え,5ないし6つの並行セッションにて研究報告が行なわれました.今年度大会では一般講演のほかに学会員諸氏に広くセッションの企画を公募し,応募のあった15セッションが実現しました.15セッションのうちの3セッションは特別講演セッションで,12セッションは企画セッションとして,各オーガナイザーの責任の下で討論者を含めた充実したプログラムが展開されました.各セッションのテーマは経済統計,生物統計,計算機統計,統計教育など多岐に渡り,連合大会にふさわしいラインナップとなりました.特別セッションの講演者と演題など,企画セッションのテーマとオーガナイザーは以下の通りです.

○ 特別講演(開催日時順)
(1) 講演者と演題:
John B. Copas (Univ. Warwick)
Model Uncertainty and Incomplete Data
   オーガナイザー:江口真透(統計数理研)
   討論者:佐藤俊哉(京大・医),
        岩崎 学(成蹊大・工)

(2) 講演者と演題:
W. Lemacher (Universitat zu Koln)
Theoretical Part of Adaptive Group Sequential Design
R. Eisebitt (ClinResearch GmbH, Koln)
Practical Issues with Software Demonstration
   オーガナイザー:丹後俊郎
             (国立保健医療科学院)

(3) 講演者と演題:
藤越康祝(広島大・理)
多変量解析へのチャレンジ:現状と展望
   オーガナイザー:国友直人(東大・経済)

○ 企画セッション
(セッション名とオーガナイザー)開催日時順

・シグモイド型用量反応関連の問題
    高橋行雄(中外製薬)

・DNAアレイデータ解析に関する
   統計的諸問題
    樋口知之(統計数理研)
    井元清哉(東大・医科研)

・MCMCを利用した応用計量分析
    和合 肇(名大・経済)

・ネットベースの統計環境の利用と応用
    森 裕一(岡山理大・総合情報)

・統計教育
(統計教育の問題点と他組織との連携)
    村上征勝(統計数理研),渡辺美智子(東洋大・経済)

・高次元データ解析の理論と応用 (1), (2)
    若木宏文(広島大・理)

・SNPデータの解析における統計的諸問題
    松浦正明(癌研・ゲノムセンター),江口真透(統計数理研)

・多重比較法研究の最近の動向
    広津千尋(明星大・理工),鎌倉稔成(中央大・理工)

・QOL測定尺度研究部会の最終討論
    丸山久美子(聖学院大・人文)

・統計学とマーケティング
     照井伸彦(東北大・経済)

・統計学と保険
    大森裕浩(東大・経済),国友直人(東大・経済)

・データとその属性情報の記述
    柴田里程(慶応大・理工)

今回初めての試みとして,研究活動を始めて日の浅い会員を対象にコンペティションを実施しました.企画側の予想をはるかに超える24名の応募があり,各発表者に対し,セッションへの参加者による投票で以下の受賞者が決めました.各受賞者には大会最終日の閉会式に3学会を代表して応用統計学会の佐藤義治会長から賞状ならびに賞金が手渡されました.

・         最優秀賞:
      島津秀康(慶應義塾大学理工学研究科)

・         優秀賞:
      逸見昌之(総合研究大学院大学数物科学研究科)
      小西葉子(日本学術振興会研究員)
      清 智也(東京大学情報理工学研究科)

上記の各種講演の他に,口頭によるソフトウェア・セッションを含めた各種統計ソフトウェアの展示,および統計関連書籍の展示販売も行なわれました.また,これも初の試みとして大会期間中保育室が設置され,子供連れの参加者のための便宜が図られたことも特筆すべきことです.

大会運営に対しては,日本統計協会,統計情報研究開発センターをはじめとする多数の企業・団体の助成や寄付を頂戴しました.ここに改めて感謝の意を表します.

最後ではありますが,学会開催のためにすばらしい施設をご提供いただき,かつ助成金を含めたあらゆる便宜をおはかり戴いた名城大学の関係各位に対し感謝いたします.

2004年度年次大会のお知らせ

岩崎 学(連合大会事務局リーダー)

日本計量生物学会2004年度年次大会は,応用統計学会,日本統計学会との連合大会として下記の日程で行われる予定です.

期 日:2004年9月3日(金)~9月6日(月)
会 場:富士大学
(岩手県花巻市下根子450-3)
情報源:http://ajss.gr.jp

現在,実行委員会(委員長:早川毅(富士大学)),企画委員会(委員長:柴田里程(慶應義塾大学),事務局(リーダー:岩崎学(成蹊大学))を中心に準備が進められています.

計量生物学会からは渡邉裕之,山岡和枝の両企画担当理事,岩崎学庶務理事,椿美智子会計理事が上記委員会に参画しています.
今後は上記連合大会ホームページから逐次情報が発信されますので,ぜひご覧ください(計量生物学会ホームページからもリンクが張られています).

理事会議事録

柳川 堯(日本計量生物学会会長)

2003年度第3回対面理事会並びに,第5回,第6回のe-mail理事会議事録を掲載します.

2003年度第3回理事会議事録

日 時:2003年9月3日(水)18:00 ~ 21:00
場 所:名城大学天白キャンパス
      10号館会議室
出席者:柳川,井元,岩崎,上坂,大瀧,大橋,折笠,岸野,椿(美),松浦,松山,吉村,渡邉.
欠席者:佐藤,柴田,丹後,椿(広),林,三中,山岡(委任状6通).

議 事
1. 前回議事録の確認

第2回対面理事会の議事録を確認した.

2. 2004年度のシンポジウム
吉村理事より九州北部(福岡近辺)での開催はどうかという提案があった.柳川会長より,久留米もしくは福岡で開催する案などが出された.また,中心となって企画・運営を担当する理事として松浦,井元理事の名前が挙がり,松浦理事が選ばれた.また,福岡近辺開催ということで具体的な会場の選定に関しては柳川会長が担当することになった.
企画に関して話し合い,ブリッジング,薬剤の国際開発などが挙げられたが,今回のテーマとしてはふさわしくないとして見送った.その後,これまでの東大,京大,東京理科大,北里大に加え,久留米大,国立医療保健科学院で新たに医療統計のコースが始まることを受け,教育の体制及び内容に関してテーマを設定する案が出された.そしてテーマ名として「プロフェッショナル・バイオスタティスティシャン人材養成」とすることを内定した.
開催期日としては,5月下旬にチュートリアルを入れて1日半くらいを予定する.具体的な日時は柳川会長に一任することとした.また,チュートリアルセミナーについても話し合い,テーマとしてはBayes統計とMCMCをはじめとするcomputer-intensive methods,生存時間解析などが上げられたが,引き続きメールで意見を交わしながら議論を続けていくこととした.

3. 2004年度連合大会
岩手県花巻市の富士大学にて9月初旬に開催の予定であることが紹介された.その大会において,会員増強の戦略的意味をもたせて計量生物学会の名を冠したセッション設定の提案を行なうことにした.年回担当理事は, 渡邊理事と山岡理事にお願いすることになった. 両理事は恒例により, 柳川会長, 岩崎庶務理事とともに連合大会連絡委員会委員となることが確認された. なお,統計関連学会の連合に対するスタンスとして会員数の増強,学会活動の活性化などを目的とする「計量生物学会入会へのお誘い」,「計量生物学会賛助会員へのお誘い」を作成するなど独自の活動を目指すこととした.なお,文書の作成など広報活動については,岩崎庶務理事が担当することとした.

4. 学会組織の検討
  大瀧理事より,評議員制の導入および学会賞などの導入に関して資料を基に説明があった.当初評議員60名という案が出されたが,評議員の数は会員数の1/10程度が望ましいなどの意見が出され,理事15名,評議員40名とすることとした.評議員は地域で選出するのが望ましく,専門分野別での選出は困難であろうという意見が大勢であった.会長および理事の選出法を含めてさらに検討を加え,2004年度の総会に出せるよう会則の整備などを行なうこととし, その作業を大瀧理事, および松山理事が中心となって行なうこととした.

5. 学会賞の設定
  大瀧理事が作成した原案に基づいて意見の交換を行った.学会賞として,奨励賞,学会賞,功労賞を設定することになった.奨励賞の選定は,学会誌編集委員会で行うことにし,若手を対象とすることとした.学会賞は,学術論文のみならず,レビュ-,著書なども対象にいれて,理事会に選考委員会をつくり選考することとした.功労賞は,計量生物学会に特に功労があった者とし,功労賞受賞者は自動的に名誉会員として推挙することとした.なお,功労賞には賞金を出さないこと,奨励賞および学会賞には副賞として賞金を出すこと,賞金の財源としてスポンサーを募ることとした.また, 賞は毎年出す必要はないという意見が大勢であった.こともこれらを2004年度の総会に提案出来るように,会則の整備などを含めて以上の決定に基づく方向でさらに議論を深めることとし,その作業を大瀧理事と松山理事が引き続き担当することとした.

6. 第19期日本学術会議統計学研究連絡委員会委員の選出
  議論の結果,岸野洋久理事を選出した.

7. 日本計量生物学会名誉会員の選出
  駒沢勉元会長,鵜飼保雄元理事等の名前が挙げられた.2004年度の総会で功労賞の設定を承認して貰い,2004年度の連合大会で表彰できるよう作業を進めることとした.

日本計量生物学会2003年度 第5回e-mail理事会議事録

標記e-mail理事会が2003年9月29日~10月10日にかけて行なわれ,以下の議事について審議した.

議題1.2003年第3回対面議事録の承認
若干のタイプミスの訂正の上承認された.

議題2.評議員制の導入と学会賞の創設に関して
組織担当の大瀧理事,松山理事による以下の案について審議し, 理事からの意見を取り入れた修正案を次回e-mail理事会に提案することにした.

なお,計量生物学会メーリングリストについて,三中理事の開設によるメーリングリスト活用が促された.

評議員制の導入と学会賞の創設に関して
            (大瀧・松山理事9/9/03案)

1.評議員制の導入
1.1) 選出方法

地域割り当てを行い,各地域から下記に示すように数名ずつ計40名を選挙により評議員を選出する.選挙権および被選挙権を有する者は計量生物学会の正会員(名誉会員,学生会員を除く)のうち65歳未満であることを要するものとする.
【評議員の地域別割り当て人数】
   北海道・東北                     4名
   東京                         13名
   関東・甲信越                     4名
   関西                          11名
   中国・四国                       4名
   九州・沖縄                       4名
    合計                               40名

1.2) 会長の選出
  評議員会において,選挙/協議により会長候補者を評議員の中から1名選出し,全正会員による信任を経て,会長を選出する.

1.3) 理事・監事の選出
  理事の定数を15名とする.そのうち10名は,評議員の中から選挙/協議により選出する.残りの5名については,会長が直接(一般の正会員の中から)指名する.監事の定数を2名とし,評議員の中から選挙/協議により選出する.

2.学会賞の導入について
計量生物学会からの表彰制度として,下記の3種類の賞を創設する.

a) 奨励賞:40歳未満の学会員を対象とした賞
日本計量生物学会誌またはBiometricsに掲載された論文の著者(単著でなくても第1著者かそれに準ずる者)で計量生物学会の正会員または学生会員を対象に,年当たり1名以下を編集委員会により選出する.

b) 日本計量生物学会賞:年齢を問わず顕著な研究成果を発表した学会員に対する賞
優れた原著,総説,著書を発表した正会員を対象に,年当たり1名以下を評議員会/理事会により選出する.

c) 日本計量生物学会功労賞:計量生物学会への貢献が大きかった学会員に対する賞
日本計量生物学会長経験者またはそれに準ずる学会活動を行った者,顕著な研究成果を挙げた者,顕著な教育実績を挙げた者(ただし,65歳未満は避ける)を受賞の対象者とし,評議員会/理事会で話し合いの上候補者を選出し,総会でその承認を行う.なお,本賞については,年当たりの受賞者数に制限を設けないものとする.

上記の何れの賞も個人を対象とするもので,1人あたり生涯にわたる最多度数を1回とする.a) と b) については,ある程度の賞金を用意する.c) に対しては,その後,該当の会員を名誉会員とし,学会費の免除を行う.なお,計量生物学会の名誉会員は,功労賞受賞者に限るものとする.

日本計量生物学会2003年度 第6回e-mail理事会議事録

標記e-mail理事会が2003年10月23日~11月7日にかけて行なわれ,以下の議事について審議した.

議題1.評議員制の導入と学会賞の創設に関して
第5回e-mail理事会での議論を踏まえ,下記の改定案が出され,審議した.重要な改正であることから, 改正案を原案として次回の対面理事会で議論して, 煮詰めた上で総会にかけることとした.

評議員制および学会賞の改定案

1.評議員制の導入
1.1) 選出方法
案1
地域割り当てを行い,各地域から下記に示すように数名ずつ計40名を選挙により評議員を選出する.選挙権および被選挙権を有する者は計量生物学会の正会員(名誉会員,学生会員を除く)であることを要するものとする.

【評議員の地域別割り当て人数】

北海道・東北                     4名
東京                           12名
関東・甲信越                     4名
中部(富山県,石川県,福井県,静岡県,愛知県,岐阜県,三重県)
                                   3名
関西                           10名
中国・四国                       3名
九州・沖縄                       4名
合計                           40名

案2
全国を東日本と西日本にわけ,20名ずつ計40名の評議員を選挙により選出する.選挙権および被選挙権を有する者は計量生物学会の正会員(学生会員を除く)とする.なお,名誉会員に関しては選挙権のみを有するとする.
【評議員の地域別割り当て人数】
東日本(新潟県,長野県,静岡県 以東):
                       20名
西日本(上記以外):          20名

1.2) 会長の選出
評議員会において,選挙/協議により会長候補者を評議員の中から1名選出し,全正会員による選挙による信任を経て,会長を選出する.

1.3)理事・監事の選出
理事の定数を15名とする.そのうち10名は,評議員の中から選挙/協議により選出する.残りの5名については,会長が直接(一般の正会員の中から)指名する.監事の定数を2名とし,評議員の中から選挙/協議により選出する.

2.学会賞の導入について
計量生物学会からの表彰制度として,下記の3種類の賞を創設する.各賞の選定のために学会誌編集委員によって構成される学会賞選定委員会を創設する.

a)奨励賞:40歳未満の学会員を対象とした賞
日本計量生物学会誌またはBiometricsに掲載された論文の著者(単著でなくても第1著者かそれに準ずる者)で計量生物学会の正会員または学生会員を対象に,毎年1名以上を学会賞選定委員会により選出し,理事会での承認を得る.

b) 日本計量生物学会賞:年齢を問わず顕著な研究成果を発表した学会員に対する賞
優れた原著,総説,著書を発表した正会員を対象に,学会賞選定委員会への自薦・他薦により,年当たり1名以下を選出し,理事会での承認を得る.

c) 日本計量生物学会功労賞:計量生物学会への貢献が大きかった学会員に対する賞
日本計量生物学会長経験者またはそれに準ずる学会活動を行った者,顕著な研究成果を挙げた者,顕著な教育実績を挙げた者を受賞の対象者とし,学会賞選定委員会によって候補者を選出したあと,評議員会/理事会での協議の上,総会でその承認を行う.原則として,本賞を受賞したものを名誉会員とする.なお,本賞については,年当たりの受賞者数に制限を設けないものとする.

上記の何れの賞も個人を対象とするもので,1人あたり生涯にわたる最多度数を1回とする.a) と b) については,ある程度の賞金を用意する.c) に対しては,その後,該当の会員を名誉会員とし,学会費の免除を行う.なお,計量生物学会の名誉会員は,功労賞受賞者に限るものとする.

「学会賞選定に関する内規」
・学会賞候補の選定は学会誌編集委員によって構成される学会賞選定委員会によって毎年12月末までに行われる
・いずれの賞も,学会賞選定委員会による選定の後,理事会の了承を得る.なお,功労賞については,その後の総会でその承認を行う.
・奨励賞と日本計量生物学会賞に対する賞金は,前者を3万円,後者を10万円とする.

奨励賞
  選定委員会が開催される時期に出版されている最新号から2,3年前までに掲載された論文を対象とする.

日本計量生物学会賞

 学会賞選定委員会への学会員による自薦・他薦を毎年12月まで  に行い,その中から候補者を年当たり1名以下選出する.対象となる論文(原著,総説)・著書の出版時期は,10年程度以内とする.

日本学術会議の報告

柳川  堯 (九大数理)

10月末に日本学術会議第141回総会が開催され, 第19期の活動方針・計画が採択されました. 第19期においては, 「社会のための学術」を基軸にしつつ, 以下のような具体的な課題ごとに8つの特別委員会を設置し, その活動を中心に短期的, 長期的課題に機能的に対処していくことになりました. 設置された課題は以下のようです. 「子どもの心」, 「安全・安心な世界と社会の構築」, 「循環型社会と環境問題」, 「若者の理科離れ問題」, 「大都市をめぐる課題」, 「人口・食料・エネルギー」, 「生命科学と生命倫理」, 「水産業・漁村の多面的機能に関する問題」. 課題の羅列だけでは, その内容を把握するのは難しいと思います. 興味ある方は日本学術会議のホームページ
http://www.scj.go.jp/)をご覧ください.

以下, 私どもに密接な統計学研究連絡委員会(以下, 統研連と略記)の報告です.
1)  統研連の委員について
前回の報告でも述べましたが, 統研連は, 日本統計学会, 行動計量学会, 応用統計学会, 日本計量生物学会, 日本計算機統計学会, 日本数学会統計数学分科会の6学会から選出された委員, および日本学術会議の7つの部の各部から推薦された日本学術会議会員から構成されています. 他の研連とは異なって, 日本学術会議の各部から会員1名が加わっているのが特徴です. 次の方々が委員に決まりました. なお, 委員長に柳川, 幹事は岸野, 竹村両委員が選定されました.
袖井孝子(第1部:御茶ノ水女子大教授:統計審議会委員),
山本吉宣(第2部:東大・院・総合文化研究科教授)
松田芳郎(第3部:東京国際経済大・院・経済学研究科長)
柳川 堯(第4部)
久米 均(第5部:中央大・理工・経営システム工学科教授)
塩見正衛(第6部)
佐藤 洋(第7部:東北大・院・医学系研究科教授)
岸野洋久(日本計量生物学会:東大・院・農学生命科学研究科教授)
佐藤義治(応用統計学会:北大・院・工学研究科教授)
白旗慎吾(日本数学会統計数学分科会:阪大・院・基礎工学研究科教授)
竹村彰道(日本統計学会:東大・院・数理情報工学系研究科教授)
馬場康維(日本計算機統計学会:統計数理研究所教授)
2)  第1回統計学研究連絡委員会
・科研費補助金に関する動向
次年度から総合科学技術会議の方針で, 学術会議の推薦のみでは決めないことになる予定です. すなわち, 学術振興会では, 各方面の情報をもとに, プログラム・オフィサーとよばれる専門員をえらび, プログラム・オフィサーが審査委員を選定する体勢となります. このため, 学術会議から推薦した候補者が必ずしも審査委員とならないこともあるそうです.
・キーワードの見直しについて
   上のことに関して, 今後はキーワードと審査員の対応が重視されるようです. キーワードを若干整理しかついくつかのキーワード追加の提案を行いました.
3) 研連の活動方針
・統計学関連の「課題別委員会」構築をおこなう
・第18期に引き続き統計学関連学会の強調を推進する. とくに, 各学会にお願いして, 統計科学の研究を志す学生の勧誘を目的とする各学会のPRや統計の紹介の文章を集め, それらをもとにホームページを立ち上げることにしたい. また, ホームページに高校における統計教育等に役立つ総合科目の例などを掲載することも検討したい.各学会からの絶大な協力を期待します.

バイオ統計学の修士課程の発足

柳川  堯 (九大数理
角間辰之(日赤九州国際看護大)

2004年4月から,久留米大学大学院医学研究科に修士課程として,バイオ統計学群が開講される.医薬品治験,臨床試験におけるデータモニタリング,統計解析の専門家である生物統計家,「バイオスタティスティシャン」を育成するのがねらいで,2005年度には博士課程も開講される予定.同大学はこれにあわせて学内にバイオ統計センターを開設し,受託試験を走らせながら,実学的に生物統計解析を教授していくシステムを検討している.初年度募集人員は10人だが,ポストドク,企業からの依託学生(いづれも若干名)が予定されている.1月下旬には後期の出願審査が開始されるが,大学卒業予定の学生,現役の医師で臨床統計,生物統計を学びたい人,官公庁の研究者のほか,製薬企業の研究開発実務者の入学が期待されている.定職者が受講しやすいよう,ITを使った遠隔授業や休暇を活用した集中スクーリングの実施なども検討されている.

この修士課程設置は,文部科学省が02年度からスタートさせた振興分野人材養成プログラムの03年度分に採択されたものである.バイオスタティスティシャンの養成を行っている大学は北里大学,東京理科大学,東京大学,京都大学などがあるが,久留米大学には臨床の現場を後方に得ながら,より「治験」を意識した教育・トレーニングが期待されている.主任指導教授は柳川堯・現九州大学大学院教授(日本計量生物学会会長)と,角間辰之・日本赤十字九州国際看護大学教授の2人.角間教授は,米コーネル大学医学部精神科バイオスタティスティクス助教授,同大学老人感情障害臨床研究センター臨床統計情報部部長など歴任している.

同課程には,国内第一線のバイオ統計学者,およびエール大学,コーネル大学の教授クラス(バイオ統計専門)が非常勤講師に内定している.角間教授はこの課程が果たす役割について,「企業,大学での研究開発エキスパート養成と,今後増加が見込まれる看護大学等での臨床統計学教員の養成」をあげている.また,指導・学習に関しては,治験業務受託企業のイベリカが久留米大学内に7月に開設した「久留米大TRC」との連携で,治験実務をスタディに取り込んでいく方針も固めている.むろん,同大学の受託プロトコルにも参画が見込まれ,産学官の連携に加えて,大学の治験ビジネス展開の基盤づくりも期待されている.詳細は,次のホームページで与えられている:
http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/gmed/bio/index.html

2004年度日本臨床薬理学会 海外研修員募集要項

日本臨床薬理学会海外研修員選考委員会より,下記の要項による海外研修員候補者の募集がありましたので掲載します.
A 目的:国際的な視点より,我が国の薬物治療に関わる質の高い臨床研究,疫学研究を遂行し,またそのシステム作りや教育に貢献できる人材の育成を図ることを目的とする.
B 応募資格
1.薬物治療の臨床研究に従事,またはそれを志す医師及び医師以外の研究者(原則として40歳以下),
2.研修に必要な知識,経験,語学力を有するもの,
3.薬物治療の臨床研究が可能な研修施設あるいは研修コースにおいて2004年9月より1年間以上,2年間以内の研修が可能なもの,
4.日本臨床薬理学会会員であること(応募時入会可),5.帰国後臨床薬理学領域の活動を継続する意思のあるもの
C.締め切り2004年4月末日
問合せ先:日本臨床薬理学会海外研修事務局
〒113-0032文京区弥生2-4-16学会センタービル,FAX03-3815-1762
E-mail clinphar@jade.dti.ne.jp
上記募集人員の中には,臨床研究を志向する医師以外に,生物統計学,薬剤疫学など臨床研究に資する学問を志向する研究者若干名も含まれています

編集後記

新年おめでとうございます.84号をお届けします.いつも編集遅れており恐縮です.今春のシンポジウムは柳川会長が尽力されている久留米大学大学院で開催されます.ぜひ大勢の方に参加お願い申し上げます.ところで,メーリングリスト(前号参照)が休眠状態になっているようですが,是非冬眠から覚めて活性化させたいと思っていますので,こちらも皆様のご参加お願い申し上げます (椿).

計量生物学会ニュースレター84号
2004年1月15日発行
発行者 日本計量生物学会
発行責任者 柳川 堯
編集者 椿 広計,山岡和枝