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会報 詳細

巻頭言

学会雑感

  「根拠に基づく・・・」が合言葉になっている今日、統計手法の必要性は十分認識され、利用者も増加の一途を辿っている。しかし、会員数は微増か減少傾向にあるというのが統計学関連の学会に共通する悩みのようである。当学会も例外ではない。会員数が増えないのは、統計学科のような統計の専門家を育成するコースがないためであるという議論があるが、本当にそうであろうか。

   計量生物学に対する思いは会員個々で異なるとは思うが、生命現象に関わる諸問題を解明するための計量的方法を研究することを目的とした学問、と言えるであろう。統計学が そうであるように、計量生物学は方法論の学問であり、現在盛んに議論されている手法は、定着して安定すれば、医学、生物学、農学、水産学などそれぞれ領域の明瞭な学問分野で 利用されるようになり、場合によっては、学会での議論は不必要になる。したがって、絶えず学会としての領域を広げていかなければ、学会は衰退の危機に瀕する。

   ところで、方法論の学問である計量生物学の専門家の需要はどの程度であろうか。臨床試験の成否が社運を左右するような製薬企業等を除くと、専門家の需要はそれほどでもな いかもしれない。このことは、大学でも同様である。医学のすべての分野において統計的方法は必要とされているが、医学部において、医学統計学などの専門家集団だけを集めた 教室はほとんどない。

   では、そのような専門家の育成は不必要であろうか。もちろん、否である。数理統計学のしっかりした基礎知識があり、上述したような個別の学問分野に関心をもち、具体的な 内容にもある程度通じた人材は是非とも育成すべきである。しかし、全国的にみても、会員数の激増に寄与するほどは育たないであろう。方法論の利用者を対象に会員層を厚くす る努力が必要であろう。ニューズレターを充実させ、原著論文ではないが、方法論の利用者にはきわめて有用な情報を会員のみに積極的に提供するのは如何であろうか。

   投稿論文の少なさも指摘されている。確かに少なく、歴代編集委員長の懸命の努力にも関わらず、雑誌の発行は不定期である。本当の理由は分からないが、雑誌のimpact factor (IF)が大きな理由のひとつかもしれない。研究者の業績評価においてIFを重視することの弊害は話題にはなるが、現在のところ大きな変化はない。研究者は、関連分野の中でIFの 高い雑誌に先ず投稿し、順次低い方へ投稿していく傾向にある。学会誌にIFがつき、それがさらに高くなれば、自然に投稿数は増加して行く。現在は統計学関連の学会が、学会活 動の証左として独自に雑誌を発行しているが、共通の雑誌が発行されれば、少なくとも雑誌のIFは上昇し、投稿数も増えて質の高い論文も増えてくるかもしれない。

 柴田義貞(長崎大学医学部原爆後障害医療研究施設)

会長の一言

Evidence Based Medicineの流れの中から、 また国策的重点課題としてスポットを浴びているゲノム解析・バイオインフォーマティクスの中で、あるいはICHの当然の帰結としての、 国外で開発された薬剤の国内ブリッジングや地球環境問題の流れなど、多様な流れの中から、 最近、 バイオ統計学・バイオメトリックスに対する期待の声が著しく高まっています。いま、不況の嵐をうけて企業の合併や国立大学・研究所の独立法化の動きが盛んですが、この変革は、バイオメトリシャンにとってビジネス勢力発展の、あるいは教育・研究拠点形成の一つの大きなチャンスであると思っています。風を目一杯セールにとらえchallengeにresponseしたいものです。

理事会議事録

2001/2002年度理事会では、各理事が実際に顔をあわせる対面理事会のほかに、E-mailでの意見交換ならびに集約を行なうE-mail理事会を適宜開催しています。以下にこれまでの理事会での議題ならびに決定事項を一括してご報告します。

第1回 (2001年2月8日)

議題:学会誌 Vol. 21、 No. 2 への広告の掲載

決定:掲載を行なうこととした。
第2回 (2001年2月20日)
議題:学会誌への広告料およびその窓口等
決定: 1. 1ページ当たりの広告料は3万円とする。
2. 広告の内容についてはその適否を広告窓口担当理事に委任し、各理事が広告集めに協力する。
3. 広告依頼先の選定にはあらかじめ会長、学会誌担当理事の了承を得る。
4.「ニュースレター掲載広告に関する現在の規定」は「学会誌掲載広告」に適用せず、改めて規定を作り4月の対面理事会で討議する。
5. 広告窓口担当を折笠理事に依頼する。
6. 広告依頼者は窓口担当理事と相談し、窓口担当理事は受理した広告を編集理事に転送する。入金・領収など経理は会計理事が行なう。
第3回 (2001年7月11日) 
議題: Council Members候補者の選挙
決定:理事による互選の結果、佐藤俊哉、柴田義貞の両理事をCouncil Members候補者として本部に推薦する。
第4回 (2002年1月11日)
議題1:日本計量生物学会シンポジウムおよびチュートリアルセミナーの実施要綱
決定: 1. シンポジウムおよびチュートリアルセミナーの参加費を以下のように定める。
・シンポジウム:会員 3,000円、非会員 5,000円、学生 1,000円。
・チュートリアル:会員 3,000円、非会員 5,000円、学生 1,000円。
ただし、シンポジウム参加の会員の参加費は2,000円とし、セミナー開催時に資料として書籍を割引価格にて販売する。
2. チュートリアルセミナーの申し込みは事前登録制とする。
3. シンポジウムとチュートリアルセミナーの後援を応用統計学会に依頼する。
4. 応用統計学会からのシンポジウム後援依頼を承諾した。
議題2:会費長期滞納者への対応
決定:会費納入に努めたにもかかわらず会費納入の連絡のなかった方々を2001年12月31日付けで退会扱いとする。
第5回 (2002年2月17日)
議題:本部から要請があったIBC2002の開発途上国からの参加者旅費等援助
決定:3000ドルを特別会計から援助することにした。

庶務理事 岩崎 学

2002年度日本計量生物学会シンポジウム のご案内

2002年度
日本計量生物学会シンポジウム
-医学・生物学的リスクの評価-
主催:日本計量生物学会
後援:応用統計学会
2002年5月24日(金)
京都府民総合交流プラザ「京都テルサ」
(京都市南区東九条下殿田町70)
http://www.kyoto-terrsa.or.jp
日 時:2002年5月24日(金) 13:00 ~ 18:00
会 場:京都府民総合交流プラザ「京都テルサ」(京都市南区東九条下殿田町70)
参加費:正会員、後援学会員 3,000円、非会員 5,000円、学生(正会員、非会員とも)1,000円
13:00     開会の挨拶     日本計量生物学会会長  柳川 堯
13:00-14:00  特別講演Ⅰ     座長 椿 広計(筑波大学)
○長嶋 實(協和発酵工業)
環境リスク・コミュニケーション
14:00-14:10  休 憩
14:10-15:10  特別講演Ⅱ     座長 山本英二(岡山理科大学)
○長山淳哉(九州大学医療技術短期大学部)
ダイオキシンと環境ホルモン:胎児と乳児への影響
15:10-15:20  休 憩
15:20-16:20  一般講演Ⅰ         座長 三中信宏(農業環境技術研究所)
○緒方裕光(国立公衆衛生院)
低線量放射線の生物学的リスクに関する統計学的考察

○梶谷泰秀(東京大学)

最尤法による Phylogenetic profile の解析
○吹田正治(東京大学)
不完全データを用いた父性解析による遺伝子拡散距離の最尤推定
○大森 宏(東京大学)
仮想花壇作成による花卉の嗜好解析
16:20-16:30  休 憩
16:30-17:30  一般講演Ⅱ         座長 林 邦彦(群馬大学)

○西 次男(ベルシステム24)

平均値の治療群間バランスをとる割付
○小川幸男(クインタイルズ)・松山 裕(京都大学)・佐藤俊哉(京都大学)

欠測が中間変数に依存する場合の multiple imputation による解析

と欠測のある対象者を除いた解析のシミュレーションによる比較
○嘉田晃子(住友製薬)・松山 裕(京都大学)・佐藤俊哉(京都大学)
中止・脱落の理由を考慮したIPCW法による臨床試験データの解析
○千葉康敬(京都大学)
等分散が仮定できない測定誤差モデルにおける推定法のシミュレ-ションによる検討
17:30-18:00  日本計量生物学会総会
翌5月25日(土)には同所で応用統計学会シンポジウムが開催されます。
問い合わせ先
〒107-0062 東京都港区南青山 6-3-9 大和ビル2階
公益財団法人 統計情報研究開発センター内
日本計量生物学会事務局
FAX : 03-5467-0484、E-mail : biometrics@sinfonica.or.jp

日本計量生物学会の年次大会は毎年春に開催していましたが、2002年度は初の試みとして9月上旬に日本統計学会、応用統計学会と共催で明星大学(東京都日野市)にて開催することとなりました。これに伴い、秋の計量生物セミナーを今年度は実施せず、代わりに5月に日本計量生物学会シンポジウムを開催するものです。また、年次大会時に開催されていました総会も、9月では時期が遅いことからシンポジウム時に開催することと致しました。なお、2003年度以降の開催方法につきましては、今後理事会で議論を詰めてまいります。

2002年度 日本計量生物学会チュートリアルセミナーのお知らせ

日本計量生物学会では下記の要領でチュートリアルセミナーを開催します。奮ってご参加ください。なお、セミナーでは下記の書物をテキストとして使用しますので事前にご準備ください。また、当日割引価格にて販売もします(書物がなくても受講できるよう当日配布資料は用意します)。

 セミナー受講は事前登録制としますので、受講ご希望の方は5月14日(火)までに下記の要領にてお申し込みください。

日 時:5月24日(金) 9:30~12:00(開場:9:00)

会 場:京都府民総合交流プラザ「京都テルサ」(京都市南区東九条下殿田町70)

テーマ:メタ・アナリシス-エビデンスの統合をめざす統計手法

講 師:丹後俊郎(国立公衆衛生院)

参加費:正会員、後援学会員 3,000円、非会員 5,000円、

    学生(正会員、非会員とも)1,000円

   (日本計量生物学会シンポジウムあるいは応用統計学会シンポジウム

         参加の学会正会員の参加費は2,000円)

テキスト:丹後俊郎著「メタ・アナリシス-エビデンスの統合を目指す統計手法」朝倉書店

     (定価(税込み):3,990円、セミナー当日販売価格3,400円)

申し込み方法:電子メール、はがき、あるいは FAX にて

1.氏名

2.所属・連絡先

3.テキストの(要、不要)

を明記の上

〒107-0062 東京都港区南青山 6-3-9 大和ビル2階

公益財団法人 統計情報研究開発センター内

日本計量生物学会事務局

FAX : 03-5467-0484、E-mail : biometrics@sinfonica.or.jp

までお申し込みください。なお、清算は当日とします。

2002年度日本計量生物学会年次大会のお知らせ

2002年度日本計量生物学会年次大会は、2002年9月7日(土)~10日(火)の4日間にわたり、東京都日野市の明星大学において、日本統計学会、応用統計学会と合同で開催されます(ただし9月7日はチュートリアルセミナー)。この連合大会において研究報告をご希望の方は、

(1) 日本統計学会のホームページからの直接申し込み

(2) 日本計量生物学会事務局への電子メールでの申し込み

(3) 日本計量生物学会事務局へのFAXあるいははがきによる申し込み

のいずれかによってお申し込みください(詳細は以下)。作業の効率化のため、なるべく (1) あるいは (2) のいずれかでお願いします。なお、1つの演題について2つ以上の方法での申し込みは絶対に避けてください。締め切りは

2002年5月24日(金)夜24時

とします。プログラム編成に関してはプログラム編成委員会にご一任ください。報告集用の原稿の締め切り(7月1日必着)までに原稿が届かなかった場合、報告を取り消すことがありますのでご注意ください。

(1) 日本統計学会ホームページからの直接申し込み

 申し込み用のアドレス

http://www.jss.gr.jp/meeting/2002/entry/form

にアクセスし、指示に従って申し込み事項を記入してください。

 

(2) 電子メールによる申し込み

 学会のメールアドレス

biometrics@sinfonica.or.jp

まで、報告者全員の氏名・所属・連絡先、報告題名、発表器具(OHP、スライド、プロジェクタ(パソコン用)、その他)を送信してください。

 

(3) FAXあるいははがきによる申し込み

〒107-0062 東京都港区南青山 6-3-9 大和ビル2階

公益財団法人 統計情報研究開発センター内 日本計量生物学会事務局

FAX : 03-5467-0484
まで (2) に記載したものと同じ情報をお送りください。

学会事務局からのお願い

 学会事務の円滑化のため以下のお願いをします。会員諸氏のご協力をよろしくお願い申し上げます。

1.2002会計年度 (2002.1.1 - 2002.12.31) の会費納入のご連絡を近々致しますので早めの対応をお願いします。その際、発展途上国援助のご寄付にもご協力下さい。なお、会費納入期限 (2002.3.15) までに会費の納入がありませんとBiometricsなどの送付が停止されますのでご注意下さい。

 2.異動の季節です。異動がございましたら学会事務局まで必ずご一報下さい。なお、国際会員(Biometricsを購読するB会員)の方の異動のIBS本部への連絡は日本の学会事務局を通じて行ないますので、新異動先の英文表記も合わせてご連絡下さい。

 3.2001年にBiometricsが届いていないなどの事故がございましたら、学会事務局までお知らせ下さい

広告掲載のお知らせとお願い

学会誌への広告掲載のお願い

 ●雑誌「計量生物学」について

日本計量生物学会(柳川尭、会長)の学会誌です。1年に2回発行する学術雑誌です。原則として、6月と12月に刊行することになっています。読者は生物統計学の専門家(理論・応用)が中心で、会員数約400名です。Circulationは約500部です。

●広告掲載のお願い

本学術雑誌に広告掲載の募集をいたします。

内容としては、統計学関連の書籍・雑誌、統計ソフト、会議案内、人材募集などです。

掲載料は1回につき、B5 1ページで3万円、半ページで1万5千円です。

入稿締め切りは原則として5月31日及び11月1日です。

できれば電子化ファイルでご入稿願います。

可能な限り継続的に広告掲載をお願い申し上げます。

 

●問い合わせ・掲載依頼先 

折笠 秀樹

富山医科薬科大学医学部教授

930-0194富山市杉谷2630番地

(FAX: 076-434-5184、 E-Mail: horigasa@ms.toyama-mpu.ac.jp

 

事務局からのお知らせ

住所変更があった場合には、雑誌Biometrics送り先の変更は各自で行ってください。変更連絡は以下の所にお願いいたします。

 

 本部住所:International Biometric Society

            1444 I Street NW Suite 700

            Washington、DC 20005-2210、USA

 メールアドレス:ibs@bostromdc.com

 担当者:David Santini

●お願い

 関連学会、会議、セミナーなどございましたら、ニュースレター編集担当委員までお知らせ下さい。また、生物統計学の発展に資するもの、会員に有益であると考えられるものなどについての原稿等のご投稿をお待ちしております。原稿の送付先は以下の通りです。編集作業の都合上、できましたらEメールでお送りいただけますと幸いです。

広報担当理事 山岡和枝、折笠秀樹

原稿の送付先:

〒173-8605東京都板橋区加賀2-11-1

帝京大学医学部衛生学公衆衛生学教室

山岡和枝

TEL:03-3964-1211(内線2178)

FAX:03-3964-1058

Mail to: kazue@med.teikyo-u.ac.jp