プログラム

チュートリアル
3月29日(木) 9:30 ~ 12:30(予定)

テーマ : 「適応的デザインとその応用」

オーガナイザー: 星野崇宏(慶應義塾大学)・田栗正隆(横浜市立大学)

内容:近年では医学や工学、心理学といった伝統的にランダム化比較試験(RCT)が行われる分野だけでなく、政治学や経済学など幅広い研究分野において、さらには社会のあらゆるところで無作為化実験が実施されている。Web サービスやネットショップなどのマーケティングやアドテクと言われる分野では、A/B テストという名称でRCT が実施されている。さらに顧客のページ閲覧や購買頻度に応じて条件提示の頻度を変える目的変数適応的デザインや、同一顧客の過去の反応に即して対応を変える様々な実験が行われるようになっている。医学でも従来行われている小標本での共変量の分布の偏りに注目した共変量適応的デザインに基づくRCT に加えて、個別化医療の文脈において適応的デザインを伴うベイズ流のアプローチなども実施されるようになってきた。これらの方向性はより効率的な研究デザインの実施という考え方に加えて効果の異質性の理解や顧客・患者ごとの最適な施策・治療の選択という「因果効果の異質性の理解」にかかわる方法論的な要素や統計学・工学における逐次的意思決定の数理など理論においても応用・実践においても非常に重要な要素を含むものである。今回のチュートリアルでは応用統計学会・日本計量生物学会の会員にとっても関連分野の非会員にとっても重要な話題である適応的デザインについて、数理的な研究と医学・マーケティング等への応用の両面にわたって紹介を行う。

講師・内容(予定)

  1. 星野崇宏(慶應義塾大学)・田栗正隆(横浜市立大学)
    「適応的デザインと因果効果推定-異質性の理解と個への対応-(仮)」
  2. 本多淳也(東京大学)
    「バンディットアルゴリズム(目的変数適応的デザイン)の数理(仮)」
  3. 平川晃弘(東京大学)
    「Precision Medicine を目指した適応的デザイン―バスケットデザインの理論と実践-」

特別セッション:3月30日(金)午後(予定)

セッション名:「統計コンサルテーション」

オーガナイザー:大庭幸治(東京大学)

趣旨:

統計コンサルテーションは、統計家に求められる役割の中でも、最もチャレンジングで、やりがいのある業務の一つです。良いコンサルテーションのためには、統計に関する技術的な知識はもちろんのこと、良い対人能力、さらには良いビジネスセンスが必要であるともいわれます。海外の状況を見渡すと、例えば、アメリカ統計学会ではstatistical consulting section を作って活動が行われるなど、系統的に統計コンサルテーションへの取り組みが行われているようです。一方で、日本では、企業・アカデミア問わず、実際には多くの統計コンサルテーションが行われているものの、それぞれが独自で取り組んでいるのが現状であり、情報の共有もなされていないように感じます。今年から、試験統計家認定制度が開始されることもあり、世間のニーズも強まるのではないかと考えています。今回はアカデミアでの議論が中心となりますが、統計コンサルテーションとはどのようなものか、実際にどのような相談があり、どのように対応しているか、統計コンサルテーションを通してどのように質の高い研究の実施につなげていくかについて会員の皆様と議論したいと考えています。

演者・演題(予定)

座長:手良向聡(京都府立医科大学),大庭幸治(東京大学)

  1. 大庭幸治(東京大学)
    「企画意図」
  2. 三嶋秀行、室谷健太(愛知医科大学)
    「大学病院における統計コンサルテーションの実際」
  3. 田中紀子(国立国際医療研究センター)
    「日本における統計コンサルテーションの実態調査」
  4. 飯島弘章、大野浩太、伊藤陽一(北海道大学)
    「北海道大学における組織的な取り組みの紹介」
  5. 総合討論

スケジュール

講演申し込み:
2017/12/28 - 2018/1/31
原稿締切:
2018/2/9
事前参加申し込み:
2018/1/30 - 2/28
チュートリアル:
2018/3/29 9:30 ~ 12:30
年会:
2018/3/29(午後) - 3/30

お知らせ

2017/12/28
年会ホームページがオープンしました