プログラム

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チュートリアル
5月17日(金) 14:00 ~ 17:00

テーマ : 「関数データ解析」

オーガナイザー: 荒木由布子(静岡大学)

内容:近年の測定・計測技術の発展に伴い、自然科学・社会科学の幅広い分野において複雑多様な構造を有するデータが測定・観測されるようになってきた。このようなデータの解析手法の中でも特に、時間や空間の経過に伴い変動する測定値・観測値を時間や空間の関数として捉え、その関数集合から効率的に情報を抽出する統計学的手法は関数データ解析と呼ばれている。関数データ解析はRamsay and Silverman (1997)に提唱されて以来、サンプリングデザインの柔軟さや平滑化を伴う点から、時系列解析や多変量解析とは似て非なるものとして、理論と応用の両側面からその研究が発展してきた。特に近年では、各種のセンサー機器から観測されたIoT データ、脳画像などのイメージデータ、時系列データなど、複雑多様なデータの解析手法として注目を集めており、近年の国際学会では関数データ解析をテーマとしたチュートリアルセッションも多々見受けられる。本チュートリアルでは、近年注目を集めている関数データ解析について、その初歩的な事項と主な手法の紹介、今後の期待について、3名の講師により解説を行う。

講師・内容

  1. 荒木由布子(静岡大学)
    「関数データ解析の基礎」
  2. Jeng-Min Chiou(Academia Sinica)
    「関数データクラスタリング、関数回帰モデル」
  3. 松井秀俊(滋賀大学)
    「関数判別モデルと変数選択」

特別セッション1:5月16日(木) 13:30 ~ 15:30

セッション名:「臨床・疫学研究におけるがん登録情報の利活用」

オーガナイザー:伊藤ゆり(大阪医科大学)

趣旨:

2016年に開始した全国がん登録制度のデータ活用が始まりつつある。臨床開発や各種臨床疫学研究において、レジストリデータの活用への期待は高まるものの、適用事例はまだ少ない。本セッションでは、がん登録に関する基礎的な知識と国内外における活用事例を概説するとともに、わが国において先駆的にがん登録資料を活用した研究を行ってきた演者から最新の研究成果を提供していただき、わが国における計量生物分野におけるがん登録の活用の展望について、議論する場としたい。

演者・演題

座長:松田智大(国立がん研究センター/国際がん登録協議会IACR 理事長),伊藤ゆり

  1. 松田智大,伊藤ゆり
    「Overview がん登録の過去・現在・未来」
  2. 小向翔(大阪大学)
    「がん登録データに基づく相対生存、ネット生存率の推測法」
  3. 福井敬佑(大阪医科大学)
    「Microsimulation model によるがん死亡率減少効果の推定」
  4. 森島敏隆(大阪国際がんセンター)
    「がん登録と診療情報データとのリンケージデータを用いた臨床疫学研究」
  5. 総合討論

特別セッション2:5月16日(木) 15:45 ~ 16:45

セッション名:「私と計量生物学」

オーガナイザー:口羽文(国立がん研究センター),田栗正隆(横浜市立大学),菅波秀規(興和株式会社)

趣旨:

IBSの日本支部が1953年に発足してから60年余りがたつ。その間、計量生物学の方法論や実践は目覚ましい発展を遂げてきた。本特別セッションでは、日本の計量生物学分野の歴史を築いてこられた学会賞・功労賞受賞者の先生方にこれまでの経験をお話いただき、計量生物学のさらなる発展のために次世代の計量生物学分野の研究者・実務家に共有する。今年度は、久留米大学の柳川堯先生にご登壇いただき、いくつかの研究をその背景まで含めてご紹介いただく。後半では、若手統計家からの質問にお答えいただくQAセッションを設ける。

演者

柳川堯先生 (久留米大学)

スケジュール

講演申し込み:
2019/3/6 - 4/8
原稿締切:
2019/4/12
事前参加申し込み:
2019/3/18 - 4/25
チュートリアル:
2019/5/17 14:00 ~ 17:00
年会:
2019/5/16 - 5/17(午前)

お知らせ

2019/3/6
年会ホームページがオープンしました